今読んでいる途中なのであまり詳しくは書けないんだけど、デューイの「学校と社会」を読んでます。
「子どもの生活」という観念を教育実践の中心、重力に据えて、それを中心にして
それぞれの教科、学校制度を相互に関連させていく必要性について書かれています。
その中で、工作、家庭科、音楽、美術などの教科が、重要な役割を担ってくるということです。
自分にはすごくすっきりと腑に落ちる話で楽しく読んでいます。
教科、学校、それぞれがそれぞれの方向を向いていては一貫した教育はできないし、
その教育効果もベストなパフォーマンスを出せなくなるのではないでしょうか。
これからの教育は、目に見えて評価のできる「教科」から、
目に見えない「力」の教授へと要求がシフトしてきていると思っています。
しかし、「力」といっても、それは数えだしたらきりがない。
批判的思考力、コミュニケーション力などなど、、無限に存在するし、勝手に新しい「力」を作り出すこともできる。
それを統一する言葉として、「人間力」「生きる力」だのなんだの出てきているけど、
これは単なる便宜上の言葉。
この言葉を使うことによる意味・メリットは残念ながら自分には思いつかないです。
この言葉のデメリットはいくらでも思いつくけど。
そんな状況で、これら無限の求められているものをひとつにまとめる概念を僕は探していました。そして、それはデューイのいう「子どもの生活」にあるのではないかと。
子どもが実際に営む社会生活に即した形で、それぞれの教科を結びつけることで、
必要とされる力にいちいち名前をつけて分割することなく、それらを身につけることができるのではないだろうか、そんな風に思います。
「子ども中心」が「教師中心」か。ゆとりかひきしめか。教育には堂々巡りの二元論がたくさん転がっています。そんな中でデューイの「子どもの生活」という概念は、二元論を飛び出して新しいビジョンを提示しているモデルではないかと思うのです。
そして、自分もそうなりたい。強く思いました。
読み終えたら、またレビューしまーす!
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